2009年2月15日日曜日

TZR250 オーバーホール中!

私のTZR(1KT)のエンジンをOH(オーバーホール)しています。
今回の一番の目的はクランクのシール交換。
シールが古くなってダメになってきていて圧縮抜けが起こり始めていたので
エンジン始動も目に見えて悪くなってきていました。
で、ショップが暇になるこの時期にドック入りさせることを約束していたのでした。
私が修理に出しているのはいつもの店(ダンガリー半田店)。
TZRはここで買ったバイクではないが、スタッフの力量と熱意が素晴らしいから。
店長が中学の陸上部の先輩、メカニックが祭りの組が同じ(後輩)ということもあります。
上の写真は既にギヤやクランクが組んである状態で、シリンダなど上部がまだ。
写真の右がエンジンの前(排気ポートががある側)。
エンジンの左上に見えるのはインテークマニホールドで、キャブとつながるところ。

調べたところ、
クランクのシールはエンジンを全部ばらさないと交換できない構造になっていることがわかり、
この際ついでだということでエンジンを全部ばらすことにしました。
私はこのTZRを1989年に中古で購入したのですが、
全部ばらすのは今回が初めてです(シリンダより上は3回OHしている)。


2枚目の写真はシリンダを外したところを上から見たところ。
中にクランクがちょっと見えます。
RZ250Rと比べると随分とコンパクト。
それにウォータージャケットが少ない。
それだけ放熱しやすい構造なのか?
いろんなところでエンジンのコンパクト化・軽量化のあとが見られる。

エンジンを全部ばらしてチェックしたところ、
クランク・ギヤ・クラッチ板・シリンダなど全て問題なく綺麗でした。
ただ、ピストンリングが磨耗していたので、ピストンと一緒に交換することにしました。
ここで面白いことがわかりました。
私のTZRはワンサイズオーバーにしているのですが、
ピストンがなんとRZV500Rの後ろ2気筒のものだったのです。
RZVはV型4気筒で、前2気筒がピストンリードバルブ方式、
後ろ2気筒がクランク室リードバルブ方式という変わったエンジン。
TZRはクランク室リードバルブ方式なので、
ピストンなどはRZVと共通部品だったのか・・・。

TZRも伝説の名車だけど、
RZV500Rはもう2度と作られることのない伝説の市販2スト500ccバイク。
その貴重なバイクと同じピストンというのが何かこう、嬉しい。

さてさて、ここでまた一つ面白いことが発覚。
現在はシリンダのワンサイズオーバー(ボウリング)は行わないことになっているらしい。
それは、ワンサイズオーバーは規定の排気量を超えてしまうので
改造になるかららしい(税金にも関係する)。
以前はメーカーが公式にワンサイズオーバー可としていて、
2サイズオーバーまではOKなどとカタログなどにもうたわれていたし、
部品もメーカーが純正を揃えていたのに今は事実上もうダメ。
ということで、私のTZR用にワンサイズオーバーのピストンとリングを取り寄せするのに誓約書が必要でした(メーカーに提出する用)。

早く部品が届かないかな~。完成が待ち遠しい!